サロン・教室運営の参考になる「大人の習い事」事情
先日、家にあるアラフォー世代(35~45歳)を対象にしたファッション雑誌を整理していたら、【大人女子の習い事事情】という見出しが目に入りました。処分する前に内容を確認してみました。
すると、なかなか興味深い内容。早速、記事を切り取ってまとめてみました。
大人の習い事といえばサロンや教室。個人宅から大手教室までと幅広いのですが、お客様はどんな思いや背景で習い事をしているのか、それを知ることで新しいお客様と出会えるヒントになりそうです。
大人になってから学び始めるメリットとデメリット
アンケートによると、アラフォーになってから新しい学びをスタートした人は62%。
やりたいと思っているけどまだスタートしていない人19%を含めると、81%の女性が新しい興味を見つけています。
アラフォーから始めるメリットとしては、
■ 若いときは流行に左右されたが、本当に自分に必要か判断できる。
■ 他人と比較しないでマイペースで学べる。
■ ムダに資格を取ろうとせず、現実的な方法を考えられる。
■ 金銭的に余裕がある。
アラフォーとひと言で言っても、この世代は子どもの有無、子どもの年齢によって、ライフスタイルに違いがあります。金銭的、予算面では世帯年収、時間面では働いているかどうかというところも影響してくるでしょう。
では、デメリットと考えている点はどんなことかというと、
■ 数字や固有名詞を覚える力(記憶力)が低下している気がする。
■ やる気はあるけど体力がついていかないことがある。
■ 結婚していると夫の理解も必要。
■ 子どもが小さいと自分のことを優先できない。
同じ女性としては共感ポイントばかりです。思わずうなずいてしまうところもありますね。このデメリット、実は「やりたい」という気持ちにブレーキをかけているところではないかと分析しています。
「続けられるか心配」「途中で挫折しちゃうんじゃないかな」という不安なのではないかと思います。その不安を払拭してあげられるような工夫をしてあげると、サロンに足を運んでくれるかもしれないですよね。
大人の習い事、何をどこで学んでいるか
習い事といってもいろいろありますが、やはり人気なのは「カルチャー系」でした。カルチャー系の習い事の人気順位は以下のようになっていました。
1位 楽器などの音楽系
2位 アロマテラピー
3位 ネイル・メイクなどの美容系
4位 料理・パン・お菓子・ワインなど
5位 アレンジ、プリザなどのフラワー系
音楽系が人気なのはわたしにとっては意外でしたが、みなさんはどうでしょうか?その他は、手軽に始められたり、ライフスタイルに密着するような習い事が人気のようですね。
次に多かったのは、語学・キャリアアップ系で37%。これは、現役で働いている女性や、起業を考えている女性に人気のようです。
キャリアアップ系の資格は、簿記・会計や行政書士などの士業系が人気のようですが、行政書士と並んで人気だったのは、なんと「食生活アドバイザー」でした。「食育」という言葉を良く聞くようになり、生活に密着した資格も人気がでているんですね。
そして、場所。習い事といえば「カルチャースクール」を思いつきますが、スクールや教室で学ぶ人は41%でした。その次に多かったのは独学ですが、これは語学や資格取得、キャリアアップが目的の方に多いようです。
ということは、やはりカルチャー系の習い事を教室で学びたいという女性が一番多いということになります。サロンや教室の活躍はまだまだ必要とされていますね!
女性は前向きで熱意が溢れてます
このアンケートの中で、特に目についた回答。
■ やりたいことにチャレンジするのに、早過ぎる、遅過ぎるなんてないと思う。
■ やりたいと思ったときが始め時!
アグレッシブな回答に元気が出ますね!
ずいぶん前にはアラサーが、そして少し前にはアラフォーが、そして今はアラフィフ世代を対象とした商品・サービスが多くなってきました。
きっとすぐにアラ還(暦)世代を対象とした商品・サービスが、いまより多く出てくると思います。いずれにしても、女性が対象のものが多いですね。いくつになっても自分への投資を諦めず、自分磨きを怠らないのが女性の底力ではないかと思います。
得意なことで個人教室を開業する女性も30代や40代が多く、向上心の高い方が多いのもうなずけます。若い時には気づくことができなかった小さな心遣いや、人生経験豊富であるがゆえの包容力が年齢を重ねるとともに身につくのでしょう。何かを始めたい!学びたい!という女性の味方となって、より良いサービスを提供していってほしいと思います。
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