小さいビジネスでも社会貢献できる!丸の内プラチナ大学【CSV】レポートその①

【CSV】はご存知でしょうか?

データ形式やファイル形式のことではありません。アメリカの経営学者マイケルポーター氏が提唱している経営コンセプトで、最近日本で話題になっています。

CSVとは、Creating Shared Value:共通価値の創造

 

初めて聞く人には少しわかりにくいですね。企業の取り組みでは、クロネコヤマトの高齢者向け見守り事業が有名です。

CSVは、社会的価値と経済的価値を同時に追求して両立させること。つまり、『社会の課題を解決(社会貢献)することで利益を出す』ことです。

CSVは、社会課題の解決がきちんと利益を生み出し三方よしの形になることを目指します。

 

三方よしとは?

「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。近江商人の心得をいったもの。

引用:コトバンク

CSVについては、ハーバードビジネスレビューをご参考に。

社会貢献でも利益を得られる

わたしは今、このCSVについて、丸の内プラチナ大学で座学を、有志が集まるサードパーティで実践を学んでいます。

企業人でもない極々小さなビジネスをしている個人のわたしが、なぜこのCSVに興味を持ったのかというと、個人やフリーランスだからこそできる、個人だからこそ取り組める経営の方法だと思ったからです。

社会貢献でも事業を継続するうえで利益は必要です。CSVは、利益もガッツリ追求するところが、ボランティア活動に近い社会貢献と違うところ。

CSVの講師臼井清さん(志事創業社)が『青臭さと腹黒さを持ったビジネスの形』と言っていますが、まさにその通りです。

 

丸の内プラチナ大学の講義では、日本の大企業と個人起業家の両方のCSVの事例から、さまざまな取り組み方や実践方法を学んでいます。

大企業は資金力があるからすぐに取り組める反面、従来からの『利益重視』の考え方が(特にトップ層に)根強く残っていて、社内でCSVというコンセプトが理解を得るのに苦労しているという印象を受けました。

一方で、個人のCSVの事例は、小さい成長や収益だからこそ大きなダメージが少なく、ゆっくり成長している印象。これはわたしたちサイズのビジネスに最適です。

個人起業であるその会社はKARAFURUさん。伝統工芸の技術を廃れさせずに継承し、新しい価値を付けて世に送り出す事業をされています。

理念やミッションに基づいた事業

KARAFURUなどのソーシャルビジネスと呼ばれる事業をサポートしているソーシャルベンチャー・パートナーズ(SVP)東京の岡本拓也氏によると、CSVであるかは『事業のミッションをすぐに答えられるか』で判断できるとか。

つまり、社会貢献で利益を生むために必要なのは『ミッション』ということです。

ミッションならある、という人も多いと思いますが、事業をしていく中で何らかの選択を迫られた時、判断軸が『ミッション』であるかどうかは、とても大切なのだそうです。

普段から『売上げが欲しいから』、『宣伝になるから』、そういう理由選択しているといつか仕事の意味を見出せなくなり、お金に翻弄されたり疲弊してしまいそうですよね。

月◯桁稼ぐ!とか年商◯万円!とか、数字だけの目標で一人勝ちを狙っている経営者の事業は、社会に受け入れられない気もします。

小さな成長もビジネスの成功モデル

様々なソーシャルベンチャーをサポートされてきたSVPの岡本さんや今年で5年目を迎えられたKARAFURUの黒田さんの話しの中で、CSV事業は『双方のメリットをいかに最大化していくか?』が重要であることもわかりました。

冒頭で書いた三方よしは、まさしく『双方のメリット』です。そして、『必ずしもビジネスを大きくするだけが成功モデルではない』というCSVの在り方にも共感します。

KARAFURUは、” 古き良き日本の文化と技を結んで手に取るひとの気持ちを晴れやかに”とミッションを掲げています。(こちらのページ→http://www.karafuru.jp/about

代表の黒田さんは、『小さいステップを踏んできた。越えられる壁だけを越えてきた。少しずつ成長して来た。そもそも小さい事業なので大きく傾くことはない。』とおっしゃっていました。

それなら、わたしたちにもできそうじゃないですか?

今は、同じ志を持った4名のスタッフと一緒に働いているという黒田さん。素晴らしいロールモデルだなと思います。

ひとり起業だからこそCSV

何かを成し遂げようとしたとき、たった一人でなんとかしようとすると、いろいろなところで不具合が生じるもの。自分ができないことや自分にはない能力が欲しければ、委託したり、プロに依頼したりするのはビジネス上では当たり前です。

普段からそれが出来てない人は、CSVは難しいかもしれなません。なぜなら、『価値を一緒に創る』のがCSVであり、お互いの能力を惜しまず出し合って利益を得ることを約束するからです。

自分の商品やサービスで『社会貢献』と言ってもそんなに大げさなことではなく、身近な問題を解決したいという気持ちが始まりです。

例えばフードロスの現状や児童の孤食問題。もしわたしがお料理が得意だったら、フードロスのない献立サイクルを考えたりレシピ開発をするとか、学校帰りの子どもたちに料理教室を開催するなど考えるでしょう。

それを利益に繋げるためには、どこと手を組めば実現できるかしら?などと、身近に感じる社会課題を自分の仕事で役に立てる仕組みを考え始めたら、それは立派なCSV事業になり得るのです。

ひとり起業の身軽さやニッチでオリジナリティある商品サービスは、社会貢献に繋がる可能性が充分にあると思っています。

実際、わたしのお客様は何らかの形で社会課題を解決したり、社会とつながりを持った事業の方が多いですし、わたし自身『なぜそれをしたいのか?』に共感できないと、お客様のビジネスのお手伝いすることはできません。

引き続きCSVを学びながら、コンサルタントとして社会貢献に繋がるビジネスをするために行動していきます